2005年5月17日火曜日

「“理屈は後から貨車で来る”と言って、コメの価格が需要・供給や国際価格動向と関係なしに政治力だけで決められる」(加藤寛)



今度の日経「私の履歴書」は加藤寛が書いているがなかなか面白い。掲題の言葉は加藤寛(千葉商科大学長)が米価審議会委員を務めていたときの話。こういうことが続いてきたから、日本の農業は今の悲惨な状況になってしまった。

米価審議会の会場の周りには4500人の農民が集合し、加藤寛は目の敵にされもみくちゃにされたそうだ。曰く:
中庭に陣取る宣伝カーが「そいつは引き上げ反対だぁ」と怒鳴る。筵旗と鉢巻きがわっと押し寄せ、背広を破かれ眼鏡が壊され靴がどこかに飛んで行く。

でも、米価審議会委員に出される食事がとびきり美味しかったそうで、討議のさなかに毎回腹一杯食べて仕舞われたとのこと。だから太ったんだね>加藤

農業問題に口を出すと、日本ではこのような生産者からの嫌がらせが直ぐ飛び込んでくる。加藤はおいしいお弁当を食べさせて貰ったからまだいいが、一銭にもならないブログを書いてそれをやられると、割に合わんな〜。

Posted: Tue - May 17, 2005 at 12:26 PM   Letter from Yochomachi   農業問題  Previous   Next   Comments (2)  

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